いつもお読み頂き、誠にありがとうございます。
以前、「塾長」と「塾頭」に関する質問を読者様から頂き、
何度かやり取りをした内容を本メルマガにて
ご紹介させて頂きました。
今回も、
その続きとして読者様から
メールを頂きましたので、
それをご紹介させて頂きます。
仙台在住のY様からです。
————–
こんばんわ！
わたしも毎日楽しく読ませてもらってます！
スープラ懐かしい〜！
私の兄のお金持ちの友達が親から買ってもらって18才で乗っていて、めっちゃ憧れたのを思い出しましたー（笑）
そんでもって、
広辞苑を引いてみました！
（広辞苑アプリを9,800円で購入していた私！）
「塾長」
塾の最高責任者。塾頭。
「塾頭」
塾生の監督・取締りに当たるもの。また、塾長。
ですって！
同じ意味なのに、説明の仕方が少し異なるってとこが、辞書の面白さー(^ ^)！
おもろー(⌒▽⌒)！
このメールを頂いてから
私も調べてみました。
小学館『新選国語辞典』（第7版）
を調べてみますと、
「塾長」は掲載されておらず、
「塾頭」がありました。
【塾頭】（名）塾生のかしら。
何ですと？
私は「塾生のトップ？」
というか
「塾生のかしら」
ってどういう意味なのでしょうか。
この定義だと
分かったような
分からないような、
ですね。
弊教室にある
岩波書店の
『広辞苑』（第四版）
を調べてみますと、
Y様と同じでした。
「塾長」（名）塾の最高責任者。塾頭。
「塾頭」（名）塾生の監督・取締りに当たるもの。また、塾長。
と2つとも掲載されていました。
「さすが、広辞苑」
と今更ながら
感心した私。
では、他の辞書はどうですかな。
学研『現代新国語辞典』（改訂第四版）
を調べてみますと、
【塾頭】① 塾長。 ②塾生の長
【塾長】① 塾生の中から選ばれ、塾生のめんどうをみる人。塾頭。
② 塾の最高責任者。
をなっていました。
ここでも、
「塾生の長」が出てきましたね。
また、面白いのが
① 塾生の中から選ばれ、塾生のめんどうをみる人。
ですね。
選挙か何かで選ばれるのでしょうか。
何か「生徒会長」みたいなもの
なのでしょうか。
次です。
三省堂『新明解国語辞典』（第六版）
では、どうでしょうか。
【塾頭】① 塾生の長。②塾の長（舎監）
【塾長】① 塾生の長。②塾の長。
とあります。
今度は
「舎監」が出てきました。
「舎監」を調べてみますと
【舎監】その寄宿舎を監督する人。
とありました。
何か、
「塾頭」の方が
「現場監督」的な
イメージなのでしょうか。
それにしても、
この辞書では、
両方とも
「塾生の長」が
最初の定義に
なっていますね。
次です。
（まだ、あります！）
旺文社『国語辞典』（第十版）
では、
「塾長」がありませんでしたが、
【塾頭】① 塾生のかしら。塾生の監督や取り締まりをする者。
② 塾の最高責任者。塾長。
となっていました。
この辞典では、
「塾長」の欄は設けていないのに
「塾頭」の方に
載っています。
面白いですね。
でも、
「塾生の監督や取り締まりをする者。」
というのは、
塾生が一生懸命
勉強している傍らで
白い鉢巻して
竹刀を持って
教室の片隅に
凛と立っている
イメージでしょうか。
他にも
弊教室には
学研『新レインボー小学国語辞典』（改訂第三版）
や
三省堂『例解新国語辞典』（第七版）
がありますが、
これらには、
「塾長」
も
「塾頭」
も
掲載されていませんでした。
三省堂『例解新国語辞典』は、
中学生向け
でしたので、
この2つの辞典から
分かることは、
「小学生や中学生には
塾長や塾頭は
仕事として
認められていない」
ということなのでしょうか（泣）
それにしても
Y様が指摘された通り、
辞書によって
色々な説明が
あるのですね。
非常に
興味深かったです。
いかがでしたでしょうか。
今回は
「中学校で習う文法で英会話ができる」
のテーマにそって行けませんでしたが、
年始なので
ご容赦頂ければ幸いです。
今日はここまでです。
また会いましょう。
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■編集後記
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
ご感想・ご意見は、お気軽にくださいね♪
では、またお会いしましょう！！ （victorygakuin）
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